タイキンカツドウ学園定時帰宅部日記

最初は内容絞ってバイクとかキャンプとか書いてたけど今はもう日記感覚だなって

アニメ『アイカツプラネット』について

*1【考察が主な内容になりますが、まともな論文のように統計データ取っていないためただの推測と妄想になります。一般ヲタクの感じたまま書いていますのでなんとなくの雰囲気で汲み取りながら読んでください。(読者選別)】

*2【2021/01/10現在、アイカツプラネット第一話視聴後の執筆です。】

 

 

 

テレビシリーズアニメ、初代アイカツ!【2012年10月8日】から始まり、

アイカツオンパレード!【2020年3月28日】にてひとつの終わりを迎えたアイカツシリーズ。

女児先輩向けアニメながら多くの大人をも魅了したコンテンツである。

そんな中、三次元と二次元の融合。まさに新時代へのチャレンジとして指導した新アイカツプロジェクトであるのがアイカツプラネット

 

アイカツプラネットは発表当初、ドラマパートとアニメパートで別れる作風ということで、反響を呼びました。

アニメ業界としても、ひとつの作品内で三次元と二次元を合わせた作品というのはまさに新しい試みであり、この判断は個人的にとても興味を惹かれました。

一方で、今まで培ってきたアイカツというコンテンツを一新する試みに大きな不安と懸念する声も多々あり、正直筆者もこちらの面が大きかったです。

 

 

 

1.  アイカツというコンテンツの先細り?

約8年続いてきたアイカツ。アニメシリーズの代替わりやゲームの多少の変化はあれど、『大きな変化は無く』続いてきた印象です。

いくら新シリーズが始まり新しいキャラクターが出たところで、『女の子がカードを使ってアイドルをする』という大筋は変わりません。

それを約8年間も続けていればいくらアニメが面白くキャラクターが魅力的であってもコンテンツとしてのマンネリ感は滲み出て来てしまうでしょう。

筆者が初めてアイカツ新シリーズの発表を知った時(アイカツプラネットの名前や構成が発表される前)、オンパレードまでやりつくしたアイカツがこの先どうやって新鮮味を出して行くのか?出して行けるのか…?と、コンテンツの先細りの心配が若干芽生えていました。

 

これは長寿コンテンツとしての宿命みたいなもので寧ろこの問題が一番の難解だと思います。他にも長寿コンテンツはいくらでも存在していて、そのコンテンツごとに最善の改善策を講じてきたからこそ長寿コンテンツとして未だに残り続けているのでしょう。

アイカツにおいて、新シリーズを続けてきた上で今回の最善の改善策が三次元と二次元の融合であるアイカツプラネットだったのだと改めて感じました。

 

 

2.  アイカツのターゲット層の変化?

当初から今回のアイカツプラネットは、メインターゲット層を女児に寄せて来たと示唆されていたので個人的にも考えてみました。

 

推察として、

ドラマパート(三次元)とアニメパート(二次元)を取り入れた事による、一種のなりきり感を強く演出したことによって女児先輩の受けを良くしようとした説。

分かりやすい例えで言えば、仮面ライダーや特撮ヒーローに類する作風。このような『なりきり感』を出すことによって女児先輩の興味を惹こうというマーケティング戦略があったのかもしれません。

現に、現在まで男児たちには身近にあった『なりきり感』のある特撮ヒーロー作品ですが、女児先輩にはほぼ無く、三次元の女の子が変身する目新しさがあるのがアイカツプラネットになります。

この、『三次元の女の子』という点が、女児先輩たちにとっては新鮮で印象が良くなるのではと推測します。

 

また他の理由として、

演者が作品外でもアイドルとしてYouTubeを通したメディア発信していることによる、アイドルへの身近さと現実感も影響するかなと思います。

これまでアイカツといえば二次元にいるどこか現実味のない世界。しかし本作のように作品内外でアイドルカツドウを行う演者を見ることによって女児先輩たちにとって三次元と二次元の境界線も曖昧になりやすいことでしょう。

小学生でさえ気軽にネットを使いこなすこの時代。アイカツで大切にされている、『憧れ』というテーマを伝えさせやすく、また感じさせやすくなったのがこのアイカツプラネットであると言えます。

 

 

企業として成長していかなければならない中でアイカツプラネットは大きな挑戦だったのでしょう。

メインターゲットを女児先輩に向けたという前提で話を進めると、対照的にアイカツおじさん(本ブログ内での成人アイカツファンの総称。成人女性も含む)はターゲット層から一歩下がるという事にもなります。この変化によってアイカツを離れる既存ファンも見かけました。

まず、そもそもの話し、アイカツ自体が女児先輩向けコンテンツであるので寧ろ正しい方向性に進んだことにはなります。

既存ファンの損失を多少なりとも覚悟した上でのマーケティング戦略がどう進むのか、もしかしたら今後また以前のようなターゲット層に戻りアイカツが原点回帰をするのか、実際のところは皆目検討付きませんがどちらにせよこの大挑戦はアイカツおじさんとして応援しなければと思わせてくれます。

 

 

余談ですが、人間は歳を取るにつれ身の回りの変化に適応し辛くなるらしいので()特にアイカツおじさん達にとっては鬼門のシーズンになりましたね…

ここで変化を受け入れられる柔らかく若い脳でありたいと筆者は思ってます…

 

 

 

3.  果たしてアイカツプラネットは【アニメ】なのか【ドラマ】なのか

第一話を初めて視聴し、あれこれ考えていく中で浮かび上がったのが、

『これはアニメなのか?女優が演じるドラマなのでは?』

という疑問です。

 

【ここで先にひとつ言っておかなければならないのが、決してアイカツプラネットの構成や演者において良否を説いている訳ではないという事を念頭においといてください。】

 

そもそもの【アニメの定義】と【声優】から語っていかなければなりません(ヲタク早口)

アニメというのはその作品内のキャラクターに声優が声を入れて生命感を出して初めてアニメたりえると個人的に思っています。

だからこそ我々は二次元という次元を超えて、もう三次元だか二次元だか分からない異次元にキャラクターを落とし込み、存在を確立させ、愛していけるというものです。

以上のヲタク特有の前提条件()を踏まえ、アイカツプラネットを見ていくと、これはアニメではないのでは⁇と感じてきます。

 

まず、例として主人公の音羽舞桜とハナを置きます。

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アイカツプラネットのアニメパートを見るに、アニメパートのハナは三次元の音羽舞桜であり、三次元の延長として二次元があるのです。

ハナというキャラクターに声を入れて生命を与えるのではなく、もうすでに生命がある状態。

自分でももうナニ言ってるのかこれもうわかりませへぇん…

 

同質として捉えられそうな、アニメ作品で本業が声優ではない俳優やタレントやアイドルなどが声を入れている作品がありますが、これらは正しく声優としてキャラクターに生命を吹き込む為に声を入れている作品となりアイカツプラネットとは似て否なるものと思ってます。

 

 

頑張ってまとめると、

音羽舞桜を演じる伊達花彩さんは作品を通して

“女優”として最初から最後まで一貫して音羽舞桜を演じ続け、その先にアニメパートがあるだけであって、“声優”として存在しているわけではない。

あくまで視聴者側から個人的に考えています。よって前述のアニメの定義からは外れます。

ここ個人的にとても重要だと思っていて、よく本業声優でない人がキャラクターの声を当てると声優としての演技力不足から批判される事が多々ありますが、アイカツプラネット内ではこれは当てはまらない事になるんですよね。

 

 

上記の説明で僕の考察や考え方を理解してもらえたかは分かりませんが(悲しいなぁ…)以上のことから、

アイカツプラネットはアニメというよりドラマ寄りの作品】

という見解になりました。

 

 

 

4.  ドラマパートとアニメパートについて

前項で語った、一貫して女優を演じているという点からアイカツプラネットを見ます。

 

現実的(?)に考えて、例えば三次元の自分がミラーインしたとしてハナちゃんのような二次元キャラになったとする。その途端に声色とか声の抑揚変わるかと言われるとそれはNOであり、三次元の素の自分のまま喋り続ける。そう考えれば本作のこの演出は至極正しいと言える。

 

では、せっかくアニメを用いているのにアニメの強みである声優を生かさないのならアニメパート特に無くても良いのでは?とも考えられる。確かに例えばミラーインした後はコスプレアイドル衣装みたいなの着てさも変身しました感を出してオール三次元でも成り立ちはすると思う。

 

しかしここで思い出して欲しいのが、ティザービジュアルにもなっているこのセリフ。

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“なりたい私へ、ミラーイン☆”

要するに“ミラーインして普段の自分とは違う自分になる”というのが本作のメインテーマであり、テーマ演出を強調する為の武器としてアニメパートが最適であるということになり、だからこそアイカツで三次元と二次元の融合作品が出来たのだと思います。※(この設定だとプ◯パラでも出来るじゃんとか言うと存在ごとアイカツシステムに消されるので注意)ココダョ…ココダョ…

 

 

 

(第一話でも現実世界で走ったり踊ったりトレーニングしてたので今後の展開でもし三次元ドラマパートで崖登ったり木伐採したりしてくれたらブチ上がる自信しかないです。)

 

 

 

4.  アイカツと我々の今後

今までのアイカツを一新したアイカツプラネットによってとても多くのアイカツおじさん達は戸惑ったことでしょう。

かくいう筆者も未だにアイカツプラネットに馴染めずにいます…(第一話視聴時現在)

 

アイカツオンパレードが放送されていた当時、シリーズ総出でこんなに豪華でさも有終の美を飾るようなアニメ作ったということはもうアイカツをコンテンツとして畳んでしまうのでは…?と脳の片隅で不の思考を抱いてしまった日ももしかしたらあったでしょう。

 

しかし!!アイカツというコンテンツがこのまま変化を甘んじ廃れて行くのではなく、新たな挑戦としてアイカツプラネットを始動した事に大きな敬意と、コンテンツの底力に喜びを感じたのもまた事実です。

 

アイカツはまだまだ終わらない!/

 

そんな強い気持ちが伝わって来ました。

今後時代が進むにつれ、アイカツももっと変わってゆき、もしかしたらまた我々の知るアイカツに原点回帰する時代も来るかもしれませんし今より更に違った面白さを提供してくれるかもしれません。

 

アイカツは先へ先へと変化し進化して進んでいるのに我々アイカツおじさんが置いて行かれてどうする。

アイカツから学んだことはなんだ。変化を恐れ、諦め、立ち止まる事か。違う。

 

 

いつどんなときも明るく前向きな気持ちを抱かせてくれたアイカツとこれからも共に。

 

 

 

 

 

SHINING LINE*